川越と沖田と菊一文字

 新撰組の沖田総司が刀を買いに菊一文字の店を訪ねた時、余りの若さゆえ懐具合を案じた主人が「貴方の買えるような物は無いよ」と、追い返したらしい。それを見ていた別の客が「親父よ。今の若い者は新撰組の沖田だよ」と、教えたそうな。
 慌てた店主は極上の一振りを屯所に持参して沖田に献上した。
 沖田の死後、身の回りの遺品を整理した姉が遺品の菊一文字を川越の神社かお寺に奉納したらしいが、その行方は今もようとして解らない。
 沖田の姉は川越嫁しており、兄弟は我が福島の白河出身。
 茂三郎の鉈も菊一文字なんです。