相馬野馬追
相馬中村神社伝
九曜紋印伝陣羽織
相馬野馬追は福島県浜通り北部、原町市(現在の南相馬市)付近で行われ、千年以上続く祭(神事)であるが、実際は、代々相馬地方を治めた相馬氏が行っていた軍事訓練が今に伝えられている。というのが真実である。
武者行列や甲冑競馬、狼煙と共に打上げられる神旗争奪戦は、各家々に代々伝わる甲冑を着用した武者達が先を争って旗に群がる様は勇壮この上なく、祭は最高潮に盛りあがる。
神旗を頭上高く掲げた騎馬武者が、家門を表す背負った旗指し物を誇らしげに翻しながら坂の上の本陣に待つ殿様の前に差し出す時、一門の誉れ、最高の栄誉に対し惜しみない歓声が沸きあがる。
三・一一 未曾有の地震と津波は容赦なくかの地の人々を襲い、多数の犠牲者が出ると共に祭りは縮小開催されました。
展示の品は、嵐山町に避難中の今年九十歳になられる方から借用した物で、代々その家の跡取に大事に伝え続けなければならない家宝ともいうべき大事な物です。
一日も早い復興と、祭の完全再開を願って展示するものです。
同じ福島人として、皆様の暖かいご支援を節におねがいする次第であります。
銀飾生返弓鞭
違鷹羽陣笠